もし今大地震などの災害が起き、電気水道ガスといったライフラインが止まったら、あなたは大丈夫ですか?
2011年3月11日に発生した東日本大震災や、2016年4月14日の熊本地震など、地震大国のこの日本では、いつどこで大地震が起きてもおかしくない状況です。
非常用持ち出し袋や日常的な備蓄の用意、家具などの転倒防止や避難場所の確認などはしてありますか?
東日本大震災後にライフラインが9割程度復旧するまで、電気は6日、水道は24日、ガスは34日も掛かっています。また、災害が起きた後にはコンビニやスーパーなどの商品はすぐに無くなってしまいます。いざという時のために、飲食料品や生活用品は最低でも3日、できれば7~10日分用意しておくことが必要です。
ということで、ある日突然やってくる大災害に備えて、これだけは買っておきたい防災備蓄品を20品選んでみました。
目次
買っておきたい防災備蓄品リスト
非常用持ち出し袋
生き残るための一次避難に最低限必要な防災グッズはあまり多くありません。リュックなどにまとめて、避難時にすぐに持ち出せる玄関先などに置いておくといいでしょう。
雨天の場合に傘よりも行動しやすいレインコート、必要な量だけの飲料水500ml×2本(5年長期保存できるものもあります)、睡眠時に体温低下を防ぐアルミシートやアルミブランケット、手回しで充電できるラジオや懐中電灯、ロウソク(ライター)、滑り止め付きの軍手、携帯用の栄養補給食品(カロリーメイトや水分も補給できるウイダーinゼリーなど)、除菌できるアルコールタイプのウェットティッシュ、防水型のばんそうこう、綿棒・包帯・常備薬・マスク、手ぬぐいやタオル、歯ブラシ・歯磨き粉、ペンやメモ帳などの筆記用具、緊急時に居場所を伝えるホイッスル、替えの下着類、公衆電話で使える硬貨、ハサミや工具などの機能を備えた十徳ナイフ、使い捨てカイロなどが最低限必要なものです。
その他にも、アルファ米やレトルト食品など3日分の食料、水を入れる給水袋、紙製の皿やプラコップ、皿に敷いて洗い物を減らすためのラップ、使い捨ての割り箸・スプーン・フォーク、非常用トイレ、水のいらないタイプのシャンプーなどがあると便利です。また、女性なら生理用品やおりものシートなど、子供がいるならミルク(キューブ・スティックタイプ)や紙おむつにお尻ふきなども必要です。
備蓄はできなくても、非常用持ち出し袋だけは絶対に用意しておきましょう。
飲料水
水と食料の備えが一番重要です。国や自治体から配給が始まるまで3~7日かかります。大人が1日に必要な水は「3リットル」なので、9~21リットル必要になります。家族分となるとかなりの量になってしまうので、現実的に備蓄できる量を購入しておくといいでしょう。通常のペットボトル入りの飲料水は1~2年程度保存できる商品が多いようです。5年の長期保存ができる飲料水もあります。
通常は、普段の生活で使いながら備蓄する「回転備蓄(ローリングストック)」を利用するので、そこまで長期保存にこだわる必要はありません。
・2L×6本×2箱で1,000円~1,500円程度
カセットコンロ・カセットボンベ
東日本大震災ではガスの復旧まで30日程度かかった地域が多かったため、調理に必要なガスボンベも1ヶ月分は備蓄しておきましょう。ガスは変質しないので使用期限はありませんが、容器にサビがあったり変形している場合は、ガスが漏れていることがあるので使用前に確認する必要があります。
カセットボンベ1本で約60分使用できます。4人家族の場合は15~20本ぐらい備蓄するといいでしょう。
・カセットコンロ 3,000円~5,000円程度
・カセットボンベ 250g×3本で600円程度
アルファ米やレトルトごはん
水を注ぐだけでご飯になるアルファ米や、そのまま食べられるレトルトご飯は、備蓄食料に最適です。賞味期限は1年~2年のものが多いですが、防災用で5年の長期保存ができるレトルトご飯もあります。アルファ米やレトルトご飯は種類も多く、五目ごはん・赤飯・田舎ごはん・山菜おこわ・わかめごはん・松茸ごはん・えびピラフ・白がゆ・梅がゆなどがあり、普段の生活で使いながら備蓄する回転備蓄(ローリングストック)にも向いています。
・レトルトご飯 200g×20個 で2,000円程度
・アルファ米(各味1食×12種類)で3,800円~4,000円程度
缶詰やレトルト食品
1缶100円程度から買える缶詰やレトルト食品は、栄養素を摂取できる重要な保存食です。レトルト食品は、カレーの他にも牛丼・中華丼・親子丼・すき焼き丼などがあり、缶詰には、タンパク源となるツナ・サンマ・鯖・やきとり・ミックスビーンズなどの肉類・魚介類・豆類から、フルーツミックスなどの果物類に、おでん缶などもあります。
・1缶100円程度
・レトルト食品200g×10個で1,200円程度
野菜ジュース
ビタミン・ミネラル・食物繊維が摂取できて水分補給にもなるのでおすすめです。
・200ml×24本で1,800円程度
カップ麺や味噌汁などの即席スープ
みそ汁・コーンスープ・たまごスープなどの即席スープや、ラーメン・うどん・そばなどのカップ麺など、お湯を注ぐだけで手軽に食事がとれて体が温まるので、冬場には特におすすめです。
・みそ汁32食で600円程度
・カップヌードル5食セットで1,400円程度
調味料
食塩・砂糖・味噌・醤油・マヨネーズなど保存が効く基本調味料は多めに備蓄しておきましょう。
お米
普段からお米を主食にしている人は、常に備蓄してあると思いますが、2ヶ月以上は保存できるのでいつもより少し多めに購入しておくといいでしょう。
乾麺
そば・うどん・そうめん・パスタなどの乾麺は、ゆで時間の短いものがおすすめです。
小麦粉
水やお湯で溶いて茹でれば、すいとんになります。
お菓子
チョコレートやビスケット、カンパンや缶入りのパン、ドライフルーツミックスやえいようかんなどがあります。精神的ストレスが多い避難生活では、甘いお菓子などでリフレッシュできるのでおすすめです。
乾物
切り干し大根・干ししいたけ・海苔・乾燥わかめ・煮干しなどの乾物には、ミネラル・ビタミンや食物繊維が豊富に含まれています。
野菜類・果物類
じゃがいも・玉ねぎ・にんじんなどの根菜類や乾燥野菜・漬物、バナナ・りんご・みかんなどの保存が効く果物類も備蓄しておきましょう。
折りたたみウォータータンク
持ち運びに便利な折りたたみ式の給水袋は、ポリタンクに比べてかさばらずに収納できるのでおすすめです。
・10リットル用で500円程度
簡易トイレ
上下水道が使えない場合はトイレが使用できなくなります。災害用の簡易トイレは家族分購入しておくことをおすすめします。便器などに汚物袋をかぶせ便座をのせて固定し、使用後に凝固剤をかけるだけで可燃ごみとして廃棄できます。
・ダンボール製簡易トイレで2,000円程度
・簡易トイレ袋15回分(凝固剤・汚物袋・防臭袋)で2,000円程度
トイレットペーパー
トイレットペーパーは、月に1人平均3~4ロール使用します。多少かさばりますが、家族分を多めに備蓄しておくことをおすすめします。
ビニール袋・ゴミ袋
水や荷物を運べて、穴を開ければ雨具にも使えます。
除菌ウェットティッシュ
水道が使えずにお風呂に入ることができないときには、ウェットティッシュなどで体を拭くことで清潔に保つことができます。
生理用品など
女性には大切な日用品ですが、なかなか必要性が理解されず救援物資として後回しにされがちです。自宅には備蓄してあるけど職場には置いていないという人や、月経中でなければ持ち歩いていないという人も多いでしょう。
まとめ
いざという時のために買っておきたい防災備蓄品を20品選んでみましたが、まだ必要なものがたくさんあります。
子供がいる場合には、離乳食や粉ミルク、紙おむつやお尻ふきなど、お年寄りがいる場合には、お粥などのやわらかい食品や、大人用紙パンツや入れ歯用洗浄剤なども必要です。
保存期限があるものは、日常の生活で消費しながら備蓄する「回転備蓄(ローリングストック)」を利用することで、いざというときに食べられない使えないということがないように、鮮度を保つことが大切です。
消費するときは、古いものや保存期限が近いものから使い、消費した量を買い足すようにしましょう。
大災害はある日突然やってきます。
自分や家族の命を守るため、みなさんも長期にわたり飲食料品や日用品が手に入りにくくなっても大丈夫なように、最低限必要なものを備蓄しておくことをおすすめします。